青春の光と影
しっかりデザートまでいただきました。
「本当にダイエット中?」と、
自分に突っ込みを入れながら(^o^;)
昼間WOWWOWを見ていたら
「ラブ・アクチュアリー」をやっていました。
考えてみればクリスマスの映画ですもんね。
ご覧になった方はご承知でしょうが、
この映画でジョニ・ミッチェルの名曲「青春の光と影」が
実に効果的に使われます。
名優エマ・トンプソン演じる主婦(であり首相の妹)が、
ジョニ・ミッチェルのCDをクリスマス・プレゼントに贈られて、
夫の浮気心を確信する場面(なぜ、確信するかは映画をご覧ください)。
ジョニのこの曲のサビの部分が流れます。
(この場面の前に、彼女がジョニ・ミッチェルを
女性の感情の解放者として高く評価している、という伏線があります)
I've looked at love from both sides now
from give and take and still somehow
It's love's illusions I recall
I really don't know love at all
私は愛の両側を見てきた。
与える側、受ける側。
でも愛は結局まぼろし
愛のことなんて本当は全然分からない。
(訳にはまったく自信がありません)
私は人生の洞察に満ちたジョニのこの曲のサビの部分を、
I've looked at clouds from both sides now
わたしは雲の両側を見てきた
と記憶していたので、
初めて映画館でこの映画を見たときは、
映画のために「clouds」を「love」に歌い替えたのかな、と思いました。
で、きのう、あらためて調べてみたら、
1番は確かに「clouds」でしたが、2番は初めから「love」と歌っていました。
映画ってためになる(というより単なる私の勘違い)。
念のため申し上げておくと、
こんなヘンな薀蓄を語らなくても十分心温まるいい映画です。
ちなみに、私はこの映画で「長年の疑問」が一つ解けました。
英語を勉強し始めた中学生のころ、
当時、大ヒットしていたギルバート・オサリバンの「アローン・アゲイン」で、
サビで「アローン・アゲイン、ナチュラリー」と歌われるのですが、
何で「アローン・アゲイン(また一人ぼっち)」が「ナチュラリー(自然に)」なのか、
夢も希望も明るい未来もあると素直に信じられた中学生の私には、
まったく理解できませんでした。
「ラブ・アクチュアリー」ではコリン・ファース演じる小説家が、
弟に恋人を寝取られ、失意のうちにやってきた南フランスの
オンボロ山荘で、大掃除をしたあと、
一息ついてこう言います。
「アローン・アゲイン、ナチュラリー」と。
確か(定かではありません)、「気付いたら元通り」みたいな字幕が流れます。
そうか、「アローン・アゲイン、ナチュラリー」ってこういうことか、と
映画館の暗闇で、かすかな笑みとともにひとりごちた私って、
もし客観的に見ている人がいたなら、かなり不気味だったと思います。
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