おやじになった小型拳銃(続・魂は馬鹿?!)

はかり屋☆の息子

2006年01月07日 12:35


レコード会社の高額契約金による争奪戦の末、
「100万ドルのブルース・ギタリスト」として華々しくデビューした
「昭和の松坂大輔」ことジョニー・ウインター
(本名はJohn Dawson Winter3世だそうな。もちろん父親が2世です)。

しかし、恐らく、
メジャーで売っていくにはもっとブルース色を薄めてロックじゃなきゃ、
ってことで、
70年代初めば、
マッコイズというアイドル・バンドを率いていたイケメン・ギタリストで、
銃の名器と同じ名字を持つリック・デリンジャーと組むようになりました。
(正確に言うと銃はDERINGER、リックはRが1つ多いDERRINGER)

「ライブ・ジョニー・ウィンター・アンド」というアルバムでは、
2人の「壮絶」というしかないギター・バトルが聴けます。

2つ前の記事で触れた爆笑問題の太田光が、
「ジョニー・ウインターのこの曲が好きなんだよね」と力説した
「ロックン・ロール・フーチークー」もリック・デリンジャーの作品。

デリンジャーのソロ・アルバム(写真)では、
ギター、ボーカルはもちろんのこと、
ドラムス以外の楽器をすべてデリンジャー自身が演奏し、
マルチ・プレーヤーぶりを発揮しています。

若さいっぱい、弾むようなフレーズをギンギンに繰り出していたデリンジャーも
いまやすっかり「いいおっさん」になってしまったみたい。
リック・デリンジャー公式サイトでは
昔の面影もない腹の出たお人が、家族と一緒に仲良く写真に収まっています。

月日の流れは残酷、などと言うなかれ。
私にとっては永遠のアイドル・ギタリストなんですから。
デリンジャーはジョニーの弟エドガー(key)が率いた
「エドガー・ウインター・グループ」でも活躍しました。

ライブでは口で「壮絶」な掛け合いをデリンジャーと演じるなど、
(ライブアルバムには20分以上に及ぶ「タバコ・ロード」が収録されていました)
兄貴に負けず劣らずエキセントリックで
ブルースの香りぷんぷんだったエドガーですが、
兄貴とは違ってポップ路線でも成功を収めたと言えるでしょう。
グループのアルバム「Shock Treatment」(邦題は「恐怖のショック療法」!!)は、
メロディアスな曲が満載でロック初心者でも十分楽しめる
私の愛聴盤の1つです。

(余談ですがエドガー・ウインター・グループは少女漫画のモデルにしてもよいくらいの
超・ビジュアル系バンドでもあったと思っています)
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