パッチギ

はかり屋☆の息子

2006年04月12日 23:32




数日前、Wowowで「パッチギ」を見て以来、
棚をごそごそ漁って
ザ・フォーク・クルセダーズのマイブームの嵐に浸っています。

さすが井筒和幸監督。
「タモリ倶楽部」に出ているときはただの酔ったおっさんですが、
映画をつくらせると凄いぞ。

「Always 三丁目の夕日」を押さえて
堂々と2005年度の日本映画第一位にランクインさせたキネ旬も流石です。

正確に言えば「60年代おたく」になるはずのザ・フォーク・クルセダーズは、
リアルタイムに聴いた世代ではなく、
かのユニークなデビュー曲「おらは死んじまっただ」が、
まだ小学生の自分に衝撃的だった程度の記憶。

常に時代の半歩先を行っていた加藤和彦は、
何かそのスノッブなところが嫌な感じだったし、
ジキルハイドこと北山修も、その魅力を十分に理解できないまま成長しましたが、
最近、聴くとやけにいいっす。ああ。

そんな流れで調子こいてイチロー兄貴にはしだのりひことクライマックスの「花嫁」までリクエストしてしまいました。
映画の重要なモチーフになっているのは「イムジン河」。

ハウンド・ドッグの大友康平演じるラジオ局のディレクターが、
「この宇宙には歌っちゃいけない歌なんかないんだ」と
(当時、「放送禁止歌」とか「発売自粛(禁止)レコード」とか確かにあったんです)
上司にパッチギ(頭突き)かますところが何とも格好いい。


政治がもっと身近だった時代、
人が生きることに真剣で、まっすぐだったあのころと、今とを比べて、
考えさせられました。
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