
まだ、サザンがデビューから数年目のころ、
社会人1年生の私はせっかくチケットをゲットしたものの、
残業でコンサートに遅れに遅れ、
何とか入場したはいいが、
いきなりアンコールの「勝手にシンドバット」だった、
という苦い思い出があります( ̄ω ̄;)
いかなC調男とは言え、
さすがにそのテンションに乗り切れず、
興奮さめやらぬ会場を1人寂しい思いを抱えて帰路につきました・・・( ̄. ̄;)
ソロ活動も活発な桑田佳祐ですが、
嘉門雄三の名前で活動していた時期があったことはご存知でしょうか。
もちろん、桑田がリスペクトする若大将・加山雄三のもじり。
嘉門達夫の芸名の由来でもあるらしい。
写真の「嘉門雄三&Victor Wheels LIVE!」は1982年のリリース。
渋谷のエッグマンというライブハウスでのライブ盤。
レコード店で偶然見つけ、曲のラインナップが気に入って、
桑田佳祐とも知らず衝動買いしました。
CD化されていませんから、かなりレアモノだと思います。
演奏曲目はほとんどが洋楽のカバー。
ビリー・ジョエルの「Say Good-Bye To Hollywood」
ポインター・シスターズの「Slow Hand」
クインシー・ジョーンズの「Just Once」
クラプトンにディラン、
ビートルズのナンバーからは「Anytime At All」
と、いかにも桑田好みの渋いけど軽薄感も漂う選曲。
お気に入りはA面(レコードですから!)のラストを飾る
ザ・バンドの「The Weight」。
冒頭、桑田が「イントロ弾かせろ、イントロ~」と叫び、
イントロのギターソロを自ら弾きます。
分かるなあ、その気持ち。
ロビー・ロバートソン(ザ・バンドのg)の
メロディー的には特に如何と言う事もないのに、
めちゃくちゃ味わい深いあのイントロ。
当時、私も格好よく弾けたらなあ~って憧れたものです。
未だに弾けませんが…
聖書をモチーフにした詞も印象的な「The Weight」はザ・バンドの代表曲の1つで、
比較的最近のサントリー角瓶の布袋寅泰のCMでも流れていたし、
アンジェリーナ・ジョリーさまの出世作「17歳のカルテ」でも、
ウィノナ・ライダーと病院を飛び出した直後、
トラックに乗っている時だったか、
その後のいかにもアメリカの片田舎っぽいバーでだったかで、流れます。
日銀の現在の静岡支店長さんが、
どこかで「マイ・フェイバリット・ソング」だと書いていたのを読んだとき、
このお堅い肩書きの方が一気に身近に感じられました。
そんなわけで、大晦日、
私は朝からサザンならぬザ・バンドを聴いています!
ザ・バンド
→オールマン・ブラザーズ・バンド
→(
空さんのリッキー・リー・ジョーンズからの連想もあって)リトル・フィートと。
期せずしてサザンの源流(ルーツ)の1つをたどる旅にもなっていると思うのですが。