
レコード会社の高額契約金による争奪戦の末、
「100万ドルのブルース・ギタリスト」として華々しくデビューした
「昭和の松坂大輔」ことジョニー・ウインター
(本名はJohn Dawson Winter3世だそうな。もちろん父親が2世です)。
しかし、恐らく、
メジャーで売っていくにはもっとブルース色を薄めてロックじゃなきゃ、
ってことで、
70年代初めば、
マッコイズというアイドル・バンドを率いていたイケメン・ギタリストで、
銃の名器と同じ名字を持つリック・デリンジャーと組むようになりました。
(正確に言うと銃はDERINGER、リックはRが1つ多いDERRINGER)
「ライブ・ジョニー・ウィンター・アンド」というアルバムでは、
2人の「壮絶」というしかないギター・バトルが聴けます。
2つ前の記事で触れた爆笑問題の太田光が、
「ジョニー・ウインターのこの曲が好きなんだよね」と力説した
「ロックン・ロール・フーチークー」もリック・デリンジャーの作品。
デリンジャーのソロ・アルバム
(写真)では、
ギター、ボーカルはもちろんのこと、
ドラムス以外の楽器をすべてデリンジャー自身が演奏し、
マルチ・プレーヤーぶりを発揮しています。
若さいっぱい、弾むようなフレーズをギンギンに繰り出していたデリンジャーも
いまやすっかり「いいおっさん」になってしまったみたい。
リック・デリンジャー公式サイトでは
昔の面影もない腹の出たお人が、家族と一緒に仲良く写真に収まっています。
月日の流れは残酷、などと言うなかれ。
私にとっては永遠のアイドル・ギタリストなんですから。