昭和の終わり



思えば初めて「妾(めかけ)」という言葉を知ったのは、
この人が時の総理大臣に向かって
国会の代表質問だったか、委員会だったかで、
「あなたは財界の男メカケか」と啖呵を切って
大騒ぎになったときでした。

後に、本人が「戸板に乗って戻ってくる(つまり憤死)覚悟で放った言葉だ」
と書いていたのを読んだ気がします。

いわゆる高度成長時代、
今のような閉塞感が世の中を覆っているような雰囲気はなく、
むしろ「言論の自由」が息をし、
いわゆる進歩的文化人が言論をリードしていたようなあの時代にあって
反骨精神旺盛なあの人ですら、
いやそういう時代のそういう人だったからこそ、
「言葉の重さ」を知っていたのかもしれません。

「刺客」だ「改革」だと勇ましいですが、
そのぐらいの覚悟で放たれる言葉が
いまの永田町にあるのでしょうか。

いや、「選良の府」は私たちの鏡。
世の中全体がほんとうに薄っぺらになったなあ、
と、訃報を聞いて柄にもなく感慨に耽りました。

晩年は汚点を残したと思いますが、
青島幸男さん。
ご冥福を祈ります。

本当に「昭和」は遠くなりました。

2006/12/20に聴いたリスト
■荒井由実 YUMING SINGLES 1972-1976 (1987:J-Pop)


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