
歩道橋シリーズNo.1石田街道(静岡市駿河区)
■桂枝雀 枝雀落語らいぶその(十四)
01.高津の富(1995年4月27日、大阪厚生年金会館中ホール)
02.一人酒盛(1995年5月12日、京都府立文化芸術会館)
実は歩道橋が結構好きです。
他人様のお役に立ちたいという気持ちが十分ありながら、
ほとんどお役に立てていないところや、
ほぼ例外なく錆びれているところなんか、
結構、身につまされるような親近感を感じます。
実際、「歩道橋が使われているところ(つまり歩道橋上を人が歩いているところ)」を目撃することって
ほとんどないと思いません?
でも、歩道橋って、上ってみると、普段とは違う視界が開けて、
意外に発見があったりします。
また、勿論の話ですが、道路を横断するうえで大変安全です。
とは言っても、結構、揺れますし、
私のように高いところが苦手な人間には十分すぎるスリル感もあります。
しかし、今時の言い方をすれば、
あれだけ「ユーザー・インターフェース」を考慮していない建造物ってありえません。
大抵の場合、歩道橋を渡ろうと思えば、かなり遠回りを余儀なくさせられます。
階段も結構、急ですし、幅もあまり十分とは言えません。
揺れや、手入れの悪さも相まって、
私のような高所恐怖症気味なところがなくても、
スリルを感じずに渡れる人はそう多くはないのでしょうか。
夜なんか真っ暗なところもあります。
また、それこそ「一人酒盛」に出てくるような
「かんしょやみ(癇性病み)」=関西弁で清潔好き、潔癖症
の方も使うのは嫌だと思います。
あれじゃあ、いくら「使え」って言ったって使うわけはない。
多分、他人に「使え」って呼びかける立場の人自身もほとんど使ってないと思う。
こういう所って、やはり公共事業の「負」の部分ですよね。
政権が変わってもこの辺り、変わったという話は聞きません。
いずれ消えゆく運命のような気もする歩道橋ですが。
身近にも結構あります。
機会があれば、今後もこのブログで歩道橋上からの景色を紹介していけたらと考えています。